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数量の実感(2) 2016/10/19

 今日が最後の日になると思って生きることのすすめをよく聞く。しかし、現在の日本では、多くの場合、今日死ぬことはない。日本人の平均寿命を日数で表すと、約30000日である。実際に、死ぬのはこのうち、1日である。よって、今日死ぬ確率は、約1/30000(0.003%=0.3ppm)と推定できる。また、1年間の死亡者数130万人は、1日あたり3600人であるので、人口あたりの一日の死亡者数は、3600/1.3億=1/36000(0.0028%=0.28ppm)とも推定できる。これらより、今日死ぬ確率は、1/33000(0.0029%=0.29ppm)程度と推定できる。


 しかし、これは、飛行機墜落(0.09ppm)や宝くじ一等当選(0.00000007ppm)等と比べると高確率である。よって、飛行機が墜落することを心配する人は、その3倍、今日死ぬことを心配すべきであり、宝くじで一等が当たることを期待する人は、その400万倍、今日死ぬことを心配すべきだということになる。これらは、もちろん、心配する必要のないこと同士の相対的な確率であり、一般的には、全て「たいてい起こらない」ととらえていて済むことである。しかし、今日死ぬ確率に比べて宝くじの一等に当たるということは、400万倍も当たらないものなのだということなどに気づくことには価値がある。よって、小さな数量の量感も的確につかむことが大切である。