気づき・学び・神経の繋がり

数学、物理、宇宙、テレビ番組、社会、政治、経済、歴史、人物、教育、人工知能、四季、言語、宗教、差別、スポーツ、音楽、アニメなどについて

季節の話題  2017/04/09

 1週間の中には、仕事が止まっても、物事について自分なりの考えを紡ぎ出す時間を確保しなければ、産業用ロボットに成り下がってしまう。本を読んだりドキュメント番組を見たりして、物事について自分なりの考えをつくることは、自分がもっている知識のうち、遠いところにある知識を総動員し、多面的に考える構えをつくることである。これは、仕事中に使わない脳の部分を使ったり、仕事中に使わない知識の関連づけ方をしたりすることである。1週間に1度は、このような脳の隅々まで使う時間がほしい。


 これと同じことは、ジュンク堂規模の本屋で、全ての本棚の前を一通り歩くことや、仕事関係以外の人と話すことでも代替できる。このような仕事に関する限られた知識と思考に束縛されないようにするための行いを、1週間に1度は持つべきである。企業等で働く人々も、アスリートやピアニスト等も、一つのことに一心に取り組むことは大切である。しかし、社会的な経験を積まなかった元アスリートが恋愛やお金のトラブルに巻き込まれてきた事例からわかるように、多角的な視点が失われることは危険性を高める。人は、常に自分の状況をチェックする目がなくてはならない。


 ここで重要なことは、バランスを取り戻すために、来週の仕事の準備が間に合わない等の場合、その仕事は、人間的なものではないと考え、請け負う仕事の量が変わるように職場の人々や関係省庁に働きかけることができること、または、職業自体を変えることが正しいと考えられることである。これができないところに、うつ病や過労死、自殺が生まれる。人生を豊かに生きるために必要なものは、多面的な教養である。
(数学的視点・社会的視点・美術的、生物的、地球ダイナミズム的、歴史的、言語学的、生理学的、経済学的、色彩学的、心理学的、政治的、物理的、哲学的・・・)


 なお、海を見たり、運動をしたり、昭和歌謡に浸ったり、酒を飲んだり、ゲームなどの世界に入り込んだり、贅沢な食事をしたり、旅行に行ったり、夜の街に繰り出したりすることは、仕事を忘れ、開放感は得られるが、月曜日になれば同じ状況になり、問題を解決することにはならない。また、これらの、仕事をしていなければする必要のない無駄遣いを、仕事をすることによってしないといられないようになるということは、その仕事をしない方がいいということであり、命の無駄遣いである。週末に放蕩をするために平日の地獄に耐えるというループから脱し、平日もゆとりがもてるような働き方ができるよう、人生を設計していくことが大切である。


(『僕ならこう読む』佐藤優 → 『真空地帯』野間宏 などより